イラン南西部にあるザクロス山麓で生活する遊牧民『カシュガイ族』の女性が手織りで作る絨毯です。羊を放牧し、その毛を刈り、手で紡いで糸にして、草木で染め、丁寧に織り上げます。
2010年、この織りの技術が『世界無形文化遺産』に登録されました。大自然の中で生きるカシュガイの女性たちが、天と地にある森羅万象を感性豊かな心でとらえ、家族の幸せを感じ、願いながら織るギャッベは、サイズは不揃いで模様は気まぐれに並び、色合い・ムラも同じものはありません。
『唯一無二』であること。そして、その未完成さこそがギャッベ最大の魅力であり、その中には幸せを願う女性たちの温かな気持ちや、誇り高く生きてきたカシュガイ族たちの長い歴史が深く刻まれているようです。ギャッベの材質は天然ウール100%で、朝夕の気温差30度という厳しい環境で育った羊の上質な純毛です。動物の毛にあるキューティクルは開いたり閉じたりして、毛の中の水分を一定に保とうとするのですが、朝夕の気温差が±30度という厳しい環境で育まれた羊の調湿効果は驚くほど優れています!
冬は室内の暖かい空気をためこみホカホカと、夏はべとつかずに表面はさらりとして、ひんやりとした肌触りになります。
さらに上質なウールは空気を浄化する効果もあるので、季節や場所を選ばず、一年中快適にお使いいただけます。
また、耐久性も抜群です。
ザクロス山麓のゴツゴツした岩肌で、土足で40年、50年と使っても丈夫な絨毯です。日本人の家の中で靴を脱ぐ生活では、100年以上、世代を超えてご使用いただける絨毯です!