ゾランヴァリである理由
素朴で癒される絨毯『ギャッベ』は世界中の人々に愛され、一大ブームを巻き起こしました。
人気が出るほど多くのものがでまわる今だからこそ知って欲しいことがあります。
800年前から現在に受け継がれているギャッベを約50年前に世界に向けて紹介したのが、ゴラム=レザー・ゾランヴァリという人物。ギャッベの第一人者であるとともに、カシュガイ族の遊牧民たちと深い信頼関係を保ち、彼らを信じ、喜ぶ顔を見るのが何よりも嬉しいと話します。カシュガイ族の人々はゾランヴァリ氏を『ギャッベの育ての親』と親しみを込めて呼んでいます。だからこそ、ゾランヴァリのギャッベには遊牧民の夢や希望、感謝や尊敬が表現されているのです。
草木染めの復活…鮮やかな色を好む遊牧民は簡単に早く染る化学染料に飛びつき、1950年代にはギャッベはほとんど化学染料を使った糸で織られていました。しかし、ゾランヴァリ氏はその鮮やかすぎる色彩は人々に飽きられることをいち早く察知。草木染めの復活に力を尽くしました。
徹底した品質管理…春に刈り取られた油分を多く含んだふわふわのウールを丁寧に手で紡いだ糸を集荷し、自社工場で草木染めし、自然乾燥します。選別を経たウールのみ遊牧民に返します。さらに、織りあがったギャッベの最初あらいやメンテナンスなど、きめ細かな作業を経て『ゾランヴァリ・ギャッベ』となります。本物の証として、裏にゾランヴァリのロゴマークが入っています。
1995年・2000年にはヨーロッパ業界の発展への貢献が評価され、絨毯界のオスカー賞といわれる『カーペット・オスカー賞』を、2012年には世界で最も優れたカーペットに送られる『カーペットデザインアワード』を受賞。
お手入れについて
ギャッベのお手入れ方法ってどうするの!?手間がかかりそう~そんな不安や疑問にお答えします(*^^*)
①普段のお手入れ方法…普段は毛並みに沿って掃除機をかけるだけで十分です。掃除機で吸うことで結び目がより引き締まります。
また、時々裏返して掃除機をかけたり、布団を干すように日に当てて干して頂いても大丈夫です。
②汚れた場合…ゾランヴァリギャッベのウールはとても上質で油分を沢山含んでいることから汚れにとても強いです。万が一、何かこぼしてしまったときはきつく絞ったタオルでしっかりと吸い込みます。慌てて擦ってしまうと、汚れが広がったり滲んだりするので焦らずに!!!その後、良く乾かしてください。
③ダニが心配…ギャッベは湿度が高いときには湿気を吸い込み、低い時には湿気を放出してくれる漆喰のような調湿効果があり、また草木染めであることと通気性がいいことでダニの発生を防ぎます。
④床暖は!?…保湿性が高く床暖房やホットカーペットの熱を蓄えるので、ポカポカ心地良い温かさで使用でき、熱による変形・変色の心配はありません。
⑤色褪せ・変色の心配…強い太陽光の下で暮らす羊の毛を油分を抜かずに自然に近い状態で使用しているので、色褪せ・変色は少なく、逆に踏みしめ使い込むほど深みと艶が増す絨毯です。また、非常にコシが強いので、家具の重みでついた凹みも、毛並みに沿って整えると元に戻ります。

草木染めについて
ギャッベの大きな魅力である色。
『優しいかんじがする』『飽きがこない色』と言う声がギャッベを観にご来店くださるお客様から多く聞こえて来ます。
その色の答えは、、
人にも環境にも優しい草木染めです。
イラン・シラーズに自生する植物などをつかい、およそ30種類の染料で300種類もの色が作り出せるそう。
その分、染めの工程は複雑で、幾世代にも受け継がれてきた職人の技術と経験と勘を要する作業で、それこそが色出しの決め手となります。
ギャッベのレシピでも触れていますが、かつてはカシュガイ族それぞれのテントで染められていましたが、需要の増加・安定した商品の提供から、今は集荷されてシラーズにあるゾランヴァリ社の染色工場で厳しい管理のもと、草木染めされています。

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赤…西洋アカネの根っこなど
黄…ザクロの皮など
緑…ジャシール(葉っぱ)など
青…インディゴなど
茶…クルミの皮など
オレンジ…ウコンなど
オリーブ色…ユーカリの葉など
白・肌色・灰色…無染色
赤の場合は、大釜で48時間。他はおおよそ24時間程度煮るそうです。
草木染めがもたらす色彩はなんとも言えない魅力があります。時間が経てば経つほど絶妙な味わいが出てきます。また、同じ色で染めてもウールによる染色性の違いが出て、この違いを自然のグラデーションとして生かしています。化学染料では絶対に出ないこの偶然の芸術性もギャッベの大きな特徴といえます。
ギャッベの紋様
ギャッベと言えば、可愛らしい素朴な紋様が特徴です。その模様ひとつひとつにも、カシュガイの女性たちの願いが込められているんです。
ここでは、紋様についてご紹介します。

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生命の樹…長寿・健康を意味しています。糸杉という木がモチーフで、糸杉は真っ直ぐに天高く伸びる力強い木です。イランは雨が少なく低木が多いため、高くそびえる糸杉の姿に生命力を感じ、生命の樹に長寿・健康の祈りを込めました。
羊・ヤギ…富・財産の意。遊牧生活の中で羊やヤギは大切な財産です。豊かな生活が出来るようにとの願い、また生活の糧を与えてくれる羊やヤギへの感謝を表しています。

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ラクダ…「成功」の象徴。1980年頃までラクダは遊牧民にとって家財を運んでくれる動物でした。富を運ぶということから、成功の象徴という意味が込められるようになりました。
鳥…幸運の意。天から幸せを運んでくると信じられている鳥。家族の幸せや幸運を願って織り込みます。中でもクジャクは美しさの象徴するものとして織り込まれます。
シカ…家庭円満。子どもに寄り添って大切に子育てすることから家庭円満や家族団欒の象徴とされています。羊やヤギとの見分けが難しいです。
子ども・女性…子どもを強調しているデザインは健康への願い、女性を強調したデザインには子孫繁栄の意味があります。
狼の足跡…魔除けの意。財産である羊がオオカミに食べられてしまうことがあるため、肉球を織り込み魔除けを表現しています。遊牧民にとっては天敵ですが、敢えて織り込むことでこれ以上悪いことが起こらない、また害をなす悪い生き物が入り込んでこないように防御するという意味があります。
ザクロ…実が沢山なることから子孫繁栄の意味があります。
四角…窓。幸せを呼び込む入り口という意味があります。また、「水場」や「井戸」を表す場合もあり、砂漠で暮らす遊牧民に欠かせない水源を織ることで、身近なものへの感謝を表しています。
ジグザグ…水の流れを表しています。生活に欠かせない水への感謝を込めて織り込んでいます。縦ジグザグ→川、横ジグザグ→泉と言われています。
ライオン…王様の象徴。深い知恵と豊かな財力、強靭な肉体と大きな権力を持った存在です。
ケルマック…魔除け。小さい虫を表しています。悪いもの邪悪なものが入ってこないように。
ひし形…『メダリオン』。ペルシャ語では『トランジ』と呼ばれます。カシュガイ族の家紋のようなアイデンティティの役割もあります。
花…春への憧れ。カシュガイ族の女性が抱く暖かな過ごしやすい春への憧れが込められてるいます。
V…男性が狩りで使う矢尻を表す。力強く飛ぶ矢の先にある希望や憧れを表しています。
X…終わることなく未来永劫続くという意味。家族の健康や幸せがずっと続いて欲しいという願いが込められています。
長くなってしまいました。自然と対峙して生きているからの紋様、そして家族への健康や幸せへの願い、周りの自然への感謝など様々な願いや祈りを込めて織られているのですね(*^^*)
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